春分の日とは何の日なのか/祝日・占星術・陰陽の視点からまとめました

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3月の祝日である「春分の日」。春彼岸の中日なので、春分の日はお墓参りをする日というイメージがあります。しかし、一体何の日なのか、私はぼんやりとしか認識していませんでした。そこでこちらに、春分の日とは一体どのような日なのか、複数の視点から簡単にまとめました。

祝日としての春分の日

国民の祝日に関する法律「祝日法」によると、春分の日の趣旨は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」こととされています。春分の日あたりは寒さも和らぎ、もうすぐお花見シーズン到来、入学式や新生活などの準備が進む時期でもあり、いよいよ春めいてくる頃合いです。

花も草木も虫も動物も、そして人も、一斉に動き出すイメージですね。今年もまた春を迎えられたという感謝の気持ちをもってして、自然や動植物、一緒に暮らすペットちゃんたちに想いを馳せる素敵な日です。

陰陽が切り替わる春分の日

春分の日、そして秋分の日には、昼と夜の時間が等しくなる日とされています。正確には均等ではないものの、昼と夜が同じくらいになる日。最近私も、夕方に「日が長くなってきたなぁ」と感じます。

日本には陰陽の概念があって、昼と夜もまた陰陽で認識できます。昼と夜の時間が等しくなるということは、陰と陽のバランスがとられエネルギーがゼロになると考えられています。ここから夏至にかけて日が長くなっていき、陽のエネルギーが強くなっていきます。春分の日は陰陽のバランスが最もとれる日で、陰陽の切り替わりの日と言えます。

お彼岸としての春分の日

春分の日/秋分の日には昼と夜の時間が均等になります。太陽が真東から昇って、真西に沈むようになるのです。昔、太陽や月が昇る東は「この世」、太陽や月が沈む西が「あの世」と考えられていました。そして、あの世とこの世は「三途の川」によって隔てられているとされてきました。亡くなると、この世側である「此岸」から三途の川を渡って、川の向こう側である「彼岸」へと旅立つのですね。

太陽が真東から昇り真西に沈む春分の日/秋分の日は、三途の川を渡る直線距離が最も短くなると考えられました。陰陽のイメージにおいても、昼は陽でこの世のイメージがあり、夜は陰であの世のイメージもあり、あの世とこの世が均等になることもイメージされます。昼と夜が均等になる春分の日/秋分の日にはあの世とこの世が最も近くなると考えられてきたため、三途の川を渡った方々に想いを馳せる日となってお墓参りの風習へとつながります。亡くなって彼岸へ渡った方々がこの世に帰ってくるのは「お盆」の期間なので、お彼岸には帰ってくるわけではないそうです。

おいしい余談:「ぼたもち」と「おはぎ」

春分の日になると「お彼岸かぁ、ぼたもち食べたいなぁ」なんて食べることばかり考えている私。春彼岸にはぼたもち、秋彼岸にはおはぎをお供えするという違いがあります。ぼたもちは春の花である「牡丹」、おはぎは秋の七草の一種でもある「萩の花」が名前の由来で、ぼたもちはこし餡、おはぎは粒餡という違いがあります。小豆が収穫されるのは秋。春彼岸のぼたもちには秋から貯蔵されてきた小豆を使うため、皮が硬いのでこし餡にするそうです。私はこし餡派なのでぼたもちの方が好きです。(ほら、食べることばっかり!)

占星術としての春分の日

占星術において、春分の日は「宇宙元旦」とも呼ばれています。宇宙元旦…なんだかすんごいコスミックパワーを感じるめでたい響きです。

私たちの誕生日が振り分けられているのは12星座で、1年をかけて12星座が一周します。春分の日は12星座のトップバッターである牡羊座に戻ってくるので、占星術的には春分の日が元旦ということで「宇宙元旦」と呼ばれているそうです1年の幕開け、リフレッシュしてリスタート、春のイメージにも重なる「始まり」のイメージがありますね。

春分の日は心豊かに過ごしたい

日本には季節が4つありますが、どの季節も「はい!今日から春です!」といったようにはっきり切り替わるものではありません。春分の日/秋分の日も、昼と夜の時間が完璧に均等になるわけではないようです。全てのことは裏表のあるグラデーションですから、ぼやっとしている私は「いつの間に春が過ぎてしまったの?!もう夏?!」と、だいたい季節に乗り遅れています。そんな私は、カレンダーに記載されている「春分の日」という祝日に、季節を思い出させてもらっている気がします。毎年ぼんやり亡くなったおばあちゃんを思い出したり、ぼんやりぼたもちを食べたりしていましたが、春分の日にはさまざまな側面で特別な意味がある日です。生きとし生けるものを慈しんで、農作物に感謝して、彼岸で待つ人に想いを馳せて、今日ここから歩き出す。今後の春分の日は、意識して心豊かに過ごそうと思います。

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